第4期中央講座はいよいよ最終講座となります

開催日時 2016年9月11日(日)

      10時~16時30

 開催場所 ほっとプラザはるみ(予定) 

 講座内容 『社会を変える、自分を変える』

第三部門「たたかいの総括と展望」

(レポ・東京B担当) P280~299

第二部 社会主義への道

第一章 ペレストロイカの失敗

第二章 ソ連共産党の変質

第三章 社会主義に至る正しい道

第四章 社会主義への展望

 

次期講座や17年度の「みんなの学習講座」で『共産党宣言』の学習に入りますが、第一部同様、歴史を科学で見つめなおす機会が「第三部門」の課題であるとテキストは教えています。どうしても歴史の流れに立たされると、将来の展望だけでなく、社会主義への失望が先に立つ場合もあります。であるだけに、私たちに求められるのは「唯物史観」です。歴史の運動法則は貫かれるのだということ、このことに確信をもって学びあいましょう。

2016/08/11

第13回三池友の会にまなぶ全国交流会は10月に開催されます

第13回三池友の会にまなぶ全国交流会実施要綱(案)

1.任務分担

実行委員長:小林(精)  

副実行委員長:高田   

事務局長:矢島(基調・集約)齋藤(司会)

写真担当:(小泉)

録音担当:(齊藤)(小泉)(矢島)

受付担当:(宮澤)(小泉)(三池友の会)

財政担当:(宮澤)・(三池友の会)(参加費の徴収・財政収支)

渉  外:川野 

 問題提起: 川野 

2.開催場所及び日時・参加費

<10月22日(土)13時~23日(日)12時00分>

  開催場所:大牟田市甘木山ハイツ

       〒837-0905 福岡県大牟田市甘木山1203-116

電話 & FAX : TEL 0944-58-3497  FAX 0944-58-7069

参加費¥15,000(昼食及び往復交通費を除く)

3.日   程  

10月22日(土)

 13時00分 事務局会議

13時30分  受付

 14時00分 開会

実行委員長あいさつ

須藤会長あいさつ

      矢島基調案・川野問題提起

闘争報告(関東・東京・三池 各1名)

全体討論

 18時30分 各部屋移動(休憩)入浴休憩

19時00分 夕食・懇親会(酒入れた交流会)

21時30分 2次交流会

23時00分 片付け

23時30分 就寝

10月23日(日)

 7時00分 朝食

 8時00分 全体討論(ビデオ「三池」上映含む)

       全体集約(矢島)・全体通じた感想(川野)

 11時00分 閉会・記念撮影・出発

      ↓史跡戦跡めぐり

       ↓史跡戦跡めぐり

12時30分 昼食休憩兼懇親会(大牟田駅前松本)

14時00分 解散・空港へ移動

5.事務連絡

  • 闘争報告(A4版2枚程度)については、9月末日までに高原さん(労大事務所:まなぶ101)宛にメール又はFDで送付してください。もし間に合わない場合は高原さんに連絡してください。

 ② 感想文(200字以内)をブロックごとに整理・集約して、10月末日までに高原さん(労大事務所宛:まなぶ101)にメール又はFDで送付して下さい。

6.記念撮影場所 (開催会場等

7.次年度開催日程及び場所

<2017年9月30日(土)~10月1日(日)>埼玉県民活動センター

                     又は、東京海員会館

8.その他

しおり及び報告集の作成について

  <しおり>

   作成責任者:川野・(三池友の会)・高原

   構成内容(開催日程・基調・問題提起・各闘争報告・参加者名簿)

  <報告集の作成>(全国総会までに見本誌を作成する。)

   作成責任者:

 原稿のとりまとめ:齋藤・小泉・矢島・高原

録音関係:小泉・矢島・齋藤

写真関係:岡本・小泉

   ゲラ文書・写真の構成:集会後の事務局会議で討論し作成

2016/07/09

第21回全国交流集会の概要と集約

第21回全国交流集会の概要

 

今集会は、4月の熊本地震の余震が冷めやらぬ中、徳島県・グランドホテル偕楽園に老若男女が20県協から253名の参加ももと大成功に開催されました。司会は、全国運営委員の竹内依子さん、徳島県協の長谷川大介さん。この二人によって開催が宣言され、まず、冒頭、この一年に亡くなられた会員、ならびに熊本地震で亡くなられた方々に黙祷を捧げました。物故会員は3名でした。埼玉県協・小林智江さん56歳、山梨県協・筒井 泉さん79歳、高知県協・田邊範之さん73歳でした。亡くなられた方には心からご冥福を申し上げ、その遺志を受け継ぎ頑張りましょう、と気合を揃え、『まなぶの仲間』の全員合唱で元気に開会となりました。

 

開会集会

最初に、須藤行彦県協連会長から、今日の取り巻く情勢と今集会の意義が述べられ主催者側を代表して挨拶がありました。次に、新社会党河村洋二中央執行委員、社会主義協会津野公男事務局長、労働大学宮坂 要副学長、そして労働大学坂牛哲郎メッセージ、全労協金沢 寿議長よりメッセージが朗読されました。その後、今集会の基調を高原敏朗事務局長から提案を受けました。

 

分散会

開会終了後、分散会は40分散会でじっくり3時間中間総括で交流し学び合いました。分散会ではアベノミクスが破綻したなか、格差社会が出現し、非正規労働者が増大、職場では評価制度で賃金差別という低賃金制度の攻撃が進み、社会保障の後退で、このままでは人間らしく働き続け生き続けることはできないことが分かりました。そうした中、友の会があるから仲間がいるから働き続け、運動を継続し、頑張ることができると、交流が交わされました。

 

文化交流会

文化交流会は、三宅敏之文化小委員長が開会挨拶。

ブロック発表は3つ。まなぶ合唱団は2つの発表。

  • 福岡・ビデオ上映三池闘争の足跡、三池友の会の再建と三池友の会にまなぶ全国交流会の積み上げが取り組まれている内容でした。大衆学習運動の原点は、三池闘争から始まっていることを明らかにしてくれました。
  • 東京・寸劇『家族ぐるみ』の南ちゃんパート4、南ちゃんシリーズも4回目。今年は三多摩県協に出かけ、Wさんの家族ぐるみに感動し、自分も母ちゃんの話を聞かなきゃなー、妻のTさんも夫が頑張っている女性学習会で出て、夫の南ちゃんの新たな一面を聞かされて感心する様。爆笑の連続でした。今年で終わってしまうのが残念です。
  • 四国・演劇「職場の民主主義を取り戻せ!」は、三好市社会福祉協議会労働組合にかけられた不当労働行為撤回闘争を、若い演技新メンバーも加えて迫真の演技で観客を魅了しました。組合側が当局を追い詰めて退陣をもとめていく、勝利まで闘い抜く決意が現されていました。
  • まなぶ合唱団発表 2曲『座り込めここへ』、『あの空へ帰ろう』が発表されました。前日結集し、メンバーも年々増えて、練習の成果が見事に現されていました。辺野古に基地を作らせないぞ! JALは首切りを撤回し初職場に戻せ!という気持ちが参加者全員に伝わる発表でした。最後は、「地底の歌」の全員合唱で幕を閉じました。

 

 集約全体集会

 2日目の集約全体集会は、4名のブロック代表=関東、東京、四国、九州、さらに女性代表の友の会活動報告が発表され、これを受けて、高原敏朗事務局長の全体集約、集会アピールを採択、四国ブロックから来年開催の東京ブロックへ全協旗の返還、全員合唱「炭掘る仲間」「インターナショナル」、須藤行彦会長の団結ガンバローを唱和し無事に幕を閉じました。

 

全体集約

                 高原敏朗県協連事務局長

 

 20歳から88歳まで老若男女が結集

最初にお詫びを申し上げます。全部の部屋を自動ロックと申し上げましたが誤りでした。なお、封筒としおりに書いてある宿泊部屋の違いがありました。失礼しました。それでは本題の全体集約に入ります。まず参加者の年齢構成です。20歳から88歳まで文字通り、老若男女が20県協から253名の仲間が集い、大成功に本集会を開催することが出来ました。これも一重に来賓の方々のご指導の賜物と深く感謝を申し上げます。更には、現地実行委員長の高開照夫さんを始め四国ブロック、地元徳島の実行委員会の皆さんのご尽力にも感謝を申し上げます。ありがとうございました。昨日から皆さんの活動報告書、座長さんの報告書を読ませていただきました。

 

多くの若者の参加に感銘

集約の第1点は、参加者の年齢構成男女の比です。20歳代が9人で4%、30歳代が18人で7%、40歳代が21人で8%。この20歳代から40歳代までが48人で参加者の20%を占める構成でした。四国ブロックに来ると必ず若者の参加が増えて、この点から総括すれば、大衆学習運動には、青年を組織する力を展望があると確認できたことです。まず、この点に感銘を覚えました。次に、50歳代が45人で18%、60歳代が最大で130人で52%、半分以上が60歳代でした。この方々の頑張りが、大衆学習運動を支え担う部隊であることには変わりません。さらに、70歳代も23人で9%、80歳代は6人で2%。この70歳代から80歳代も増えてきました。まだまだ、三池友の会OGに学び私たちも頑張らねばなりません。男女比は、女性が63名と50名を超えて25%、4分の1の参加を得ることができました。組織発展のバロメーターは青年と女性が活躍できる場を保障できるかにかかっていると言われますが、この21回全国交流集会では、この点を現実のものとすることが出来ました。

 

 大きな3つの柱は

 第2は、県協連が示す3つの大きな柱。その第1は、単位友の会第一学習会の強化・発展の中間総括。第2は、『月刊まなぶ』3000部到達運動の中間総括。第3は、総学習運動の強化で実践に一歩踏み込むことができたのか、です。

 

第一学習会の強化・発展は

まず、第1の第一学習会の強化・発展です。

  • 第一学習会の強化・発展は、初めて参加する方も多いので内容と説明します。友の会員が最低月1回、集まって働き方、生活の見直しとテキスト学習を結び付けて、日頃の不平・不満を出し合い、相互討論を通して、その矛盾の根拠をつかみ、要求に高めて、労働組合や政党などの実践団体で敵資本、当局と闘う土台をつくることです。その友の会が136友の会からふたつ誕生し、138友の会となりました。私の前の事務局長のKさんが「やり残したことがある」と奮起し今集会にも3名で参加いただきました。その138友の会中、参加してきた友の会は、84友の会で、第一学習会が定着している友の会が62で73%。合同第一学習会が12で14%。県協・班会議は5で6%。未開催は5で6%。この未開催も県協やブロックが関わっていますので、ほぼ参加者は第一学習会が保障された中、参加してきていることが分かりました。ここでは「なんでも話せること」が出発点ですから、仲間の働き方、生活が出し合われ討論が積み上げっています。それが、60歳代、70歳代の定年後も「闘い一生、学習一生」の構えを捨てず友の会運動に参加し続ける姿に学ぶことができます。
  • 次にテキストの活用状況です。『月刊まなぶ』が43友の会で最大。次は、『成果主義とのたたかい』が8友の会。『社会を変える、自分を変える』が6友の会、『日本はどこへゆくのか』が6友の会。この労働大学出版物の活用が84友の会中、63友の会75%です。

次は『経済学入門』、『マルクス経済学の方法』、『働くものの経済学』、『続学習一生、闘い一生』、『大衆学習運動』、『新安保法は日本をどこへ導くのか』、『15歳からの労働組合入門』、『憲法について』がすべて1友の会でした。テキスト無回答に人もいましたが、友の会運動の基調である四つの課題を3つにまなぶの『古典にまなぶ』が貫徹していることが立証されました。

  • 次は分散会での報告です。40分散会の座長さんの報告から共通した点です。

現役労働者は

まず、職場を持って働き続け運動を担っている仲間の実態です。年齢に関係なく、労働強化、人員不足で残業、年休が取れない。長時間労働でもう体がボロボロ健康破壊が進んでいる。それに低賃金の上、評価制度の導入で労働者同士が競争原理に飲み込まれ職場の人間関係が劣化している。あきらめが先行し団結して闘うとはならない。正規労働から、非正規に変えられて職場はギスギスした関係。組合員が組合員の働き方を評価させたり、お互いで意識改革をさせ、敵資本の攻撃と見えないように巧妙になってきている。それでも頑張れるのは、『資本にまなぶ、仲間にまなぶ、古典にまなぶ』友の会があるからだ。友の会に入っていない人は、何でも話せるこういう場があれば、これからも頑張れそうだ。勇気をもらったと述べています。

 

 60歳再雇用、65歳年金生活者は

  再雇用の方々は、賃金が半分、3分の1に減少。年金が入らないので嘱託社員で65歳まで働く以外にない。健康を害しても働く以外にない、医療費のかさみ、親の介護、子どもも非正規労働で親ががりの生活。これは65歳を過ぎた年金生活の方々にはもっと深刻で、年金の削減で生活が不安だらけだと将来の悲観した姿が浮かびあがっている。しかし、友の会があるから支え合い、家族ぐるみで運動を続けていると述べ、政治を変えて、福祉切り捨て、社会保障費削減を改善させるほかないと地域生活圏での運動を展開したいとしています。

 

 分散会で評価制度を集中議論

 私の分散会では、現役労働者ばかりでしたので久しぶりに苦闘する職場の現実を交流できました。それは、NTT、郵政、自治体すべての評価制度が導入されてA、B、C、D、Eにランク付けがなされ、団結が破壊されている現実です。課長代理の方が分散会にいました。評価をする側の人です。郵政の実態を言うと、13項目の具体的項目をまず自己評価させる。良くできた=◎、普通=○、できなかった=△ それを見て、課長代理の私がその自己申告を、全部の項目が◎ということはないだろうと、◎から○へランクを下げ、また控えめの人で○だけの人は◎に挙げてやる、全体を平準化する。しかし最終的には部長が5段階に評価してしまうので、個人対応では限界だ。それでも仕事でお客対応でミスし対面していると手が震えて仕事にならないといううつ病になってしまう人もいる、そういう人は降格させてほかの職場へ配転させる。これも個人対応だ。また、自爆営業が絶えない。毎月のように目標管理が強制される。年末年賀状5000枚、売れない人は自爆営業で15万円自分で払う。

母の日は10万円のお土産、バレンタインデーもおなじ、男が男に送っている誰がみても自爆営業とすぐ分かる。ふんだりけったりの労働実態。だから個人対応では限界。この問題を組合で取り上げ労働法や就業規則を学習して組織的な抵抗していけるようにしていきたいと言っています。これも第一学習会があるから自分の考えが主体的に持てるということでした。ここに友の会の役割があると明らかになりました。

 

女性の頑張りに学ぶ

 次に座長さんの報告から学べることは、とりわけ女性の頑張りを強調していることです。

今日もJAL争議団のSさん、アスベスト被災を闘うMさんの二人の闘う仲間が参加してくれておりますが、次のように7分散会で女性の頑張りにまなぶといっております。

  • 三池友の会の元主婦会の元気な姿、ぶれない発言に勇気づけられた。88歳と高齢でも友の会運動を続けている。
  • 徳島のTさん「たたかう女子会」を結成して若い女性たちと運動を展開しており、その発言に全員が注目していた。
  • 64歳で新社会党に入党、ユニオン運動にも関わり自分が納得する運動を展開すること。
  • かなえ友の会OB会で退職後もどう接点をもって各種集会への関わり、レクなど共通行動でどう生きていくのか。
  • かなえ友の会のHさん、東京東部労組ユニオン電話相談に参加。学習になることが多い。
  • 近所の女性たちとモーニング。選挙の署名活動もお願い。i女性会議新聞購読者との食事会、これからは女性学習会を開きたい。女性コーナーも充実してほしい。
  • 埼玉ユニオンで闘う女性が友の会に入って闘いと学習を結びつけたい。

など具体的な実践に学ぶ内容が特徴的です。

 

『月刊まなぶ』3000部到達運動の強化

大きな柱の2番目は『月刊まなぶ』3000部到達運動です。

これは『月刊まなぶ』の内容改善が求められ4月からリニューアルにしたので、読みやすくなった。しかし、難しい用語が多いのでなんとはならないかという注文もありますのでさらに改善に努めます。拡大運動は、友の会でリストアップ運動をもとに外部の五人組運動の強化で、「自分の壁を仲間の助けをかりて一歩前に出て、壁を突破らう」という東京東部協京成駅友の会をはじめ、香川県協の「第2次5カ年拡大運動に展望が見えてきた」といわれるように、担い手の質の向上が量へ転化するという質量転化の法則が減歩傾向に歯止めをかけ反転攻勢へ向かうことができると思います。それには、個人方針でリストアップした仲間への働きかけの実践、点検、総括、新たな方針というサイクル運動を第一学習会で積み上げ、7月全国運営委員会に持ち寄り、成果と課題を明らかにしたいと思います。

 

 総学習運動の強化から実践に踏む込む

大きな柱の3番目は総学習運動の強化から実践に踏む込む課題です。

現象から本質を学び新自由主義政権の改憲への暴走を歯止めをかけねばなりません。それには、労働法制の改悪に抗する職場から健康と権利を守る闘いの再構築です。まず、第1は、京成労組の民主主義を守る会に『道しるべ』にあらわされた組合員の声を聴くことです。それは三好市社会福祉協議会労組への不当労働行為を闘う昨日の演劇にも現されていました。身に降りかかった攻撃には負けないぞ!と闘うことです。第2は整理解雇四要件で不当に解雇されたJAL闘争団との共闘です。第3はアスベストの健康破壊とたたかう共闘です。そして全国のユニオンに見られる不当な差別と闘う共闘です。私たちの身の周りにはたくさんの闘いの芽があります。これらを掘り起し、7月参議院選挙闘争へ持ち場、々で創意工夫し、辺野古基地反対闘争に見られる反戦平和と民主主義を守るオール沖縄のたたかいに連帯し全野党候補の勝利に向けて奮闘することです。

 

 文化交流会の充実

 更に昨日の文化交流会は楽しく、すばらしい内容でした。私たちの大衆学習運動の原点である三池闘争の足跡のビデオ、家族ぐるみなくして運動なしの南ちゃんシリーズ、三好市社協労組の当局を追い詰める迫真の演技に心を打たれました。まなぶ合唱団は前日から結集し工夫が見えた合唱の発表でした。来年の発表もまた一歩段階を上がった内容を見せてくれるのを楽しみにしたいものです。

 

 6ブロックの統一

 最後は6ブロックの統一です。粘り強く働きかけていきます。

そして、来年の全国交流集会も5月開催です。箱根高原ホテルで5月20日~21日、また元気でお会いしましょう。以上で全体集約とします。

2016/06/11

「参院選勝利」総がかり行動に4万人

6月5日、『全国総がかり大行動』が行われました。東京では、国会正門前ステージ、農水省・霞が関郵便局ステージ、日比谷公園かもめの広場ステージに計4万人以上が集まりました。(主催は、「6・5全国総がかり大行動実行委員会」)
集会では以下の人たちのあいさつが行われました。

 (開会挨拶)山口二郎さん(法政大教授)

(国会議員)民進党幹事長・枝野幸男衆議院議員/共産党副委員長・山下よしき参議院議員/社民党党首・吉田忠智参議院議員

(市民から)作詞家・音楽評論家の湯川玲子さん/ジャーナリスト・さかのはじめさん/憲法学者・浦田一郎さん/日弁連・山岸良太さん/シールズ・奥田愛基さん/ママの会・星野さなえさん/安保法制違憲訴訟の会・戸川さん/一橋大学名誉教授・田中浩さん

(閉会挨拶)実行委員・高田健さん

2016/06/06

第41回 関東女性講座を開催します

第41回 関東女性講座について

日時  4/9(土)~10(日)

参加費 全日程参加:9000円   日帰り(2日間日帰りも):1000円

場所  茨城県つくば市天久保1-13-5 電話029-851-5152

1日目 開会集会  つくばサイエンス・インフォメーション(ノバホール)

1日目の夕食、分散会 ~2日目全体集会   つくば研修センター

注意:開会集会後、宿泊場所まで移動あり

 

講座の持ち方、内容、問題提起等

サブテーマ  「働き続けるために、労働運動を」

問題提起Ⅰ  「私の戦争体験」

問題提起Ⅱ  36年間働いてきた。職場の攻撃、パワハラ、強制配転、嫌がらせ等、会社の攻撃は一人一人違った形で行われる。話を聞きに行った
りしてきた。何ができるだろうか。

闘いの報告  JALの闘いの報告等

 

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昨年の第40回関東女性講座の様子

 

 

2016/04/01

労働大学第4期中央講座 2月13日10時 王子岸町ふれあい館

労働大学第4期中央講座 事務局通信NO21

前回の中央講座から約半年が経過いたしました。物理的な要素があるものの、講座が6ヵ月も開いてしまうのは如何なものか、とご意見を頂いております。しかし、仲間の多くはブロックで、県で、地区で懸命に学習し、活動されているからこその御意見だと受け止めています。そればかりか、安倍政権の暴走を許さないための日常の政治活動で奮闘せざるを得ない状況下、皆様の健康を願っております。

坂牛学長の現況ですが、リハビリで奮闘されておりますが、年齢も91歳を迎えておりますからその効果も十分ではありません。このようなときだからこそ、組織的学習に本気で取り組みましょう。

開催日時 2016年3月13日(日)

      10時~16時30

 開催場所 王子岸町ふれあい館

 講座内容 『社会を変える、自分を変える』

第四篇「新自由主義論」(レポ・四国B担当)

P236~256

  • その理論と展開

危機脱出の模索/新自由主義とは何か/市場原理の貫徹/新自由主義の展開

  • グローバリズム

   多国籍資本の活動現状分析の誤り投資形態の転換/国家主権を従属させる多国籍企業/構造改革とは何か/反グローバリズム・反新自由主義のたたかい

新自由主義論を学ぶに当たり、改めてマルクス・エンゲルス・レーニンの古典が重要だ、そのように思います。テキストもこのことを念頭に執筆されてきたのだと、学習を進める中で理解されます。特に『資本論』を土台として学習が進められないと、現在の新自由主義の展開の把握が不十分になります。受講生共々、学習に取り組んでまいりましょう。

 

まず前回の東京ブロックの仲間の学習から復習に入ります。

第3篇 「国家独占資本主義論」第一部「1929年世界大恐慌からの脱出」です。

レポートを提出してくれたKさんは「国家独占資本主義」の概念を正しく把握するために、テキストをさかのぼり、第一篇『資本論』のP93に示された図表を提起しました。

概念をハッキリさせるためには、歴史的な発展段階の認識が大切であることを始めに説明されています。大変理論的に整理された良いレポートでした。

そして、何がその後に続く「国独資の破綻」を導いたのか、その論争点は何かを、レポートで言います。「資本主義はその本質は変わらないが、現象は変化する」と発展の考え方で現状の分析が重要であることを示してくれました。テキストに入ります。

*国家独占資本主義とは何か

重要なのは「国家独占資本主義」は「帝国主義」の一つの局面だという理解です。資本主義社会における国家の役割についてその変化を含めて把握することが大切だ、ということです。「自由主義段階」の国家の役割がもっぱら「夜警国家」に求められたということです。

しかし、資本主義が帝国主義段階に変化することで、国家の役割が前面に押し出されます。何故か、それは資本の自立運動ができなくなること、この理解が重要です。帝国主義段階に移行するに当たり、レポートは、自由主義競争の中に「独占」の発生を、その要因として上げています。独占資本の発生と帝国主義段階への移行については、是非、関東ブロックがレポートしてくれた「帝国主義論」を思い起こしていただきたい。国家権力の力を借りて資本の運動を進めざるを得ない、これがキイワードにります。

それは、「植民地政策」を思い起こしていただければ「国家独占資本主義」に転化せざるを得なかった本質が理解されると考えます。

*第一次大戦後の世界経済構造

独占資本の成立で、循環期恐慌(マルクスが解明した)が変化したことです。一つは、恐慌の発生の原因である、商品過剰・資本過剰・物価暴落に対して、独占資本間の協定で、操業短縮により生産を縮小させます。その結果、価格は維持され、資本の破壊が回避されました。二つは、資本の破壊が回避されたことで、巨大化した固定資本は温存され、利潤率は低下し不況の長期化を招くこと。三つは、独占の発生は重化学工業や自動車産業に限られ、すべての産業が網羅されないということ。非独占部門では先に上げた恐慌の原因により恐慌が始まります。中小企業は物価暴落により、倒産が激増します。不況回復期では独占価格で維持された生産手段を維持および購入できず、不況が長期化します。

資本主義の危機は「戦争と恐慌」であることは共通の理解になっていると考えますが、第一次大戦後はこれに加えて社会主義社会の成立・階級闘争激化等で「全般的危機」に突入したことが上げられます。長期不況・恐慌克服の手段として帝国主義戦争を引き起こす経済構造に転化したことが上げられます。

*アメリカによる相対的安定

ヨーロッパ列強は戦費により経済は疲弊し、拡大再生産に軌道をのせることが困難になります。一方、アメリカは本土が戦争に巻き込まれることなく、さらに参戦の結果、債務国から債権国に転じました。ヨーロッパの資本主義諸国に比べ、相対的安定の時期に入ります。一方のヨーロッパは、ドーズ案(アメリカの過剰資本の処理を定めた)で、経済が再建されることになります。重要なのは、これら再建の目的は「自由主義段階」に戻ることが目的でした。

*1929年世界大恐慌

第一次大戦後の相対的安定も、1929年10月24日に発生した世界大恐慌で一変します。これまで経験したことのない大爆発した激烈な恐慌は、全世界に波及し、株価はもちろんですが、実体経済の崩壊がすさまじい勢いで噴出します。先に触れたように、全般的危機としての社会主義圏、そして特殊危機としての恐慌が発生したため、この時期は革命の情勢であったと言えます。

そして、この危機に直面した帝国主義各国の国家体制が「国家独占資本主義」です。理論として取り入れられたのがケインズ理論でした。一つは、アメリカのとったニューディール政策であり、日本やドイツが取り入れた戦時経済体制です。いずれにしても有効需要をどのように作り出すのかがとらせた政策でした。

*国家独占資本主義体制の本質

レーニンが国家独占資本主義体制の特質とした戦時統制経済体制は、アメリカが主導した自由主義経済体制に戻る努力を始めたことで、国家の直接統制は後退し、払しょくされつつありました。その他の国家独占資本主義体制についての異論は、共産党を始めに多々ありますが、我々は「帝国主義」と「国家独占資本主義」、つまり局面と段階の違いについてしっかり把握することが求められています。

*旧社会主義協会テーゼ

旧社会主義協会テーゼは、国家独占資本主義の本質を「一般的危機の時代における特殊危機、恐慌を予防し回避する体制である」と、明確にその概念を規定しています。テーゼの主要な規定は、一般的危機だけでは、資本主義は自動崩壊しないことを明確にしています。

特殊的危機は何を指すのか。1971年「『社会主義協会テーゼ』学習のために」のなかで、「国家権力の平和的移行に関する討論」で特殊的危機についてこのように規定してあります。

「革命の客観的条件そのものは資本主義の基本的矛盾そのものが作り出す客観的なものとして厳密にとらえる必要があるのではないか」さらに「恐慌その他の形で矛盾の爆発をもたらすことはさけられない。その過程は同時にその矛盾を解決する主体的条件の成長の過程でもあるということについては、よほどの確信を持っていないと、極左的になったり、日和見主義になったりする危険があると思う」。に対して、向坂逸郎は、「そうです。それに対して確信を持たないと、何もしないで手をこまぬいていたり、逆に跳ね上がったりすることになる」と答えています。

*国家独占資本主義の具体的な展開

「恐慌回避と、予防の体制」の具体的内容は何か。

大別すると二つに類型化できます。先にも上げましたが、一つは、それはアメリカ、イギリスのニューディール型、二つ目は、ドイツ、日本、イタリアのファシズム型です。

アメリカのルーズベルトは、ニューディール政策で、イギリスの経済学者ケインズ理論のいう、経済財政政策(乗数理論)により総需要の創出を強めるるということで、その具体化は、①金本位制の放棄、金融制度改革 ②連邦緊急救済委員会設置による産業救済 ③巨額の公共投資事業(テネシー川流域開発公社・ダム建設)等 ④ワーグナー法制による労働者・労働組合活動の保障、でした。

一方のファシズム型では「ナチス型」が上げられます。1933年、当時のドイツの失業者は全労働者の三分の一に及んでいました。ナチスは政権奪取後、労働組合解散、労働基本権剥奪でワイマール体制を粉砕。新たな失業対策として「第一次4ヵ年計画」を推進し、公共事業による雇用、企業補助金による民間投資の拡大であった。その一方で財政の悪化、物価上昇で国際競争力が低下する。そのため、東欧・中欧を中心としたブロック経済圏を形成し、ドル・ポンド圏と対抗した。それでも借款が限界に達したため、35年、再軍備を宣言し、軍需産業を景気振興の柱とします。日本もほぼ同様の軍需産業の経済体制を進めたのです。

いわゆるブロック化の進行です。

*国家独占資本主義の失敗

前項でブロック化について触れましたが、ブロック経済圏を形成による利害衝突で、第二次世界大戦の引き金を引く寸前でした。お互いに他のブロック排除と利害の衝突で、第二次世界大戦の勃発によって、国家独占資本主義が失敗に終わります。

 

第二部 「国家独占資本主義の成功と破綻」

*第二次世界大戦後の世界経済、社会構造の変化

ブロック経済体制によって「帝国主義戦争」が引き起こされましたが、特に大戦後、ファシズムに対する民族解放闘争の激化がその後の世界の勢力地図に大きな変化が生じました。大戦が終了する44年「ブレトンウッズ」で協定が結ばれ、29年大恐慌を反省した国際間協定が結ばれた。一つは、国家独占資本主義体制の機能を保障する機関の欠如。二つは、単一国際通貨を国際機関で保障するシステムの構築であった。具体化されたのが、IMF、IBRDである。さらに自由貿易体制のための国際機関、GATTの成立でした。

*ブレトンウッズ体制とは

この国際協定は、一つは、ドルが1オンス=35ドルとし、国際間の貸借をドルで決済するという、ドルが基軸通貨になったことです。各国通貨はドルに対する固定相場制をとること、為替相場を平価の上下幅に対して各国が1%幅に調整することが義務づけられました。二つは、金兌換がアメリカではできない事、その代わり各国は、自国通貨の下落を招いた場合には、国内の引き締めが義務付けられました。三つは、保護政策縮小で、関税障壁を取り除き、自由貿易の拡大に努めることでした。

*戦後国家独占資本主義の成功

資本主義にとって恐慌の回避は不可欠なことですが、戦後復興期の1950年~70年の間、国家独占資本主義は成功をおさめます。特に先進国の経済平均成長率はこの間、4・9%に達します。日本はどうかといいますと、戦禍によって生産設備等が破壊されましたが、その分先端技術が導入されやすく、良質な労働力によって、低コスト、高品質商品で国際競争力が高まり、経済発展が進みます。

*アメリカ経済の衰退

ブレトンウッズ体制はアメリカの卓越した経済力及び軍事力によって維持されてきましたが、国際収支の悪化で「金」の流出が続きます。原因は、日本・ドイツの発展で、貿易赤字が拡大したこと、さらに軍事援助・復興援助による経常赤字を累積させたことです。

*国家独占資本主義の破綻

象徴的なのは、71年、ニクソンによって「金・ドル」交換停止、これによって「固定相場制」が崩壊したこと、さらに73年「変動相場制」への移行です。このことでブレトンウッズ体制は崩れました。戦争と恐慌回避を目的とした国際間協定が崩壊したのです。大戦後の国家独占資本主義がブレトンウッズ体制の下で恐慌を回避し、空前ともいえる高度成長を果たしてきましたが、「金・ドル」交換停止の直前、ベトナム戦争終結と共に、アメリカの繁栄を支えてきた軍需産業の衰退で深刻な戦後不況に見舞われます。

産軍共同体で蓄積された過剰資本は「撤兵」で需要を失いアメリカは恐慌の危険が生じます。しかし、「金・ドル」交換停止で金とドルが切り離されていたため、ニクソンは「ドル」を大量発行で一時的には「恐慌」を回避させます。だが、過剰資本を廃棄することができず、巨大独占企業および金融機関は、過剰生産設備、過剰貨幣資本を抱えたまま、長期不況に突入します。不況が続く中でインフレの高進という状況で、ニクソンは総需要引き締め政策をとります。さらに、この政策でもアメリカの不況は深化し続けます。そのため、75年に政策転換が試みられます。恐慌阻止するための対策は、財政支出拡大、減税、救済融資等を発動します。その政策によりかえってインフレを高進させるという極めてまれな現象である「不況下におけるインフレ」=スタグフレーションに見舞われます。

テキストでは「新しい巨大設備投資を引き起こす誘因のないところで国家が通過、信用膨張、財政赤字拡大の不況対策を取り続けるなら、不況下のインフレは当然である」と述べていますが、出口のないニクソンの政策でした。

その上、ニクソンは74年「対外投融資規制」を撤廃し、新たに金融自由化を推し進めたために、アメリカの独占企業は海外へ生産拠点を移し「多国籍企業」として活動を活発化します。当然の結果ですがアメリカの国内設備投資は減退し、金融緩和による過剰流動性は投機資金として使われ、経済は不安定な状態に落ち込みました。

帝国主義に組み込まれた資本主義諸国もほぼ同様の軌跡を取り、スタグフレーションは進行しました。

「恐慌を予防し回避する」目的で協定が結ばれた国家独占資本主義体制=ブレトンウッズ体制は、その機能を喪失し、破たんしました。

ここから「最適地生産」に基礎を置く「新自由主義」という「海図なき航海」に世界の資本主義は乗り出すのですが、以下は、四国の仲間による『新自由主義論』で学習したいと考えます。

 

以下、3月13日開催の「第四期労働大学中央講座」での四国の仲間の問題提起を受けることにします。

次回カリキュラム

 

第二部門 第四篇

『新自由主義論』

第一部 その「理論」と展開

*危機脱出の模索

*新自由主義とは何か

*市場原理の貫徹

*新自由主義の展開

第二部 グローバリズム

*多国籍資本の活動

*現状分析の誤り

*投資形態の転換

*国家主権を従属させる多国籍企業

*構造改革とは何か

*反グローバリズム・反自由主義のたたかい

 

 

追 記

過日、県協連ニュース№116号で、第12回県協連総会発言の報告で、山梨県協議会・小田切 博さんの、学長発言についての記述について、御意見を頂いております。文言そのものからは誤解を生む表現になっています。「価値法則」についてです。

学長の真意が抜けていることもあり、誤って受け取られる表現です。労働大学事務局では、「坂牛教室」で学んできましたので、特に「価値法則が貫かれない資本主義に入った」という表記も「きわめて価値法則が貫きづらい資本主義」という理解をしてきました。資本主義の発展による有機的構成の高まりで「利潤率」低下に関して、「貫きづらい」と標記すべきでした。「最適地生産」でも物が売れない資本主義、併せ、70年代以降の社会的総生産の低下、資本が自立できない中での「国家の介入」、これらが相乗して起こる現象でした。「価値法則」については今回の中央講座で、事務局の捉え方を提出し、皆さんの議論で、マルクスの言う理論展開を整理することといたします。

2016/03/08

関東ブロックチューター養成講座を開催しています

只今関東ブロックチューター養成講座をつくばで開催中ですです。関東各県協から約30名が結集し熱心に学習しています。「社会を変える自分を変える」の帝国主義論から新自由主義まで二泊三日の合宿です。

レポーターに対して多くの意見が出され活発な討論が行われています。

今からでも遅くないですよ。近くの人は参加してください。会場と日程はこの前のニュースを見てください。

2016/02/13