第25回全国交流集会の中止について

第25回全国交流集会の中止について
労働大学まなぶ友の会県協連絡会議 会長 須藤行彦

新型コロナウイルス拡散がいまだ収束の気配がなく拡散は長引くばかりです。そうしたことから、全国各地から、5月全国交流集会の開催の可否を早く結論を出してほしいという要請が寄せられました。そこで臨時の東京実行委員会を召集していただき、5月全国交流集会の可否について議論いただきました。東京実行委員会のご尽力には感謝しつつも、断腸の思いで中止を決定せざるを得ない、という結論に至りました。
来年は2021年5月15日~16日、関東ブロックの茨城県つくば市での開催となります。今年の分まで交流できるように今から準備を進めましょう。

第25回全国交流集会は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止を決定せざるをえませんでした。現地実行委員会はじめ、全国各地で取り組みを進めていただけに残念です。
新型コロナウイルスの感染が世界中に広がり、日本も緊急事態を宣言しました。店舗・企業への休業要請、スポーツ・イベント自粛や在宅勤務、一斉休校のしわ寄せがフリーランス、パート労働者、非正規労働者を直撃しています。20春闘もコロナショックで軒並み低額回答妥結が相次ぎ、労働者の貧困化は増すばかりです。
コロナ禍は世界共通の危機です。欧米各国は巨費を投じて打撃を受けた労働者や事業者の救済にいち早く乗り出しています。ただ日本の安倍首相だけは、悪評3点セットや「国民一人10万円一律給付」への大転換など、朝令暮改の無能内閣ぶりをさらけ出しています。
国会では、「検察庁改正案」「特区改正案」「種苗改正案」「緊急事態条項」など火事場泥棒的に財界の意向だけは押し通そうとしています。
すでにコロナ失業が始まり、休業中の非正規社員は「より多くの働く人が声を上げてほしい」と休業補償を求める声を上げ始めています。私たちは、政府が求める外出自粛や休業要請は補償と一体でなければと要求します。
こうした時、労働者が頼れるのは労働組合であり、期待に応えられる頼りがいのある労働組合、活動家が求められています。何より働く仲間の命と健康が大事です。スローガンは「抵抗なくして安全なし、安全なくして労働なし」です。全国交流の場はなくなりましたが、立ち止まるわけにはいきません。
コロナ大恐慌も予想されます、大変困難な状況下ですが、第一学習会継続を軸に一歩ずつ前へ進みましょう。

2020/05/16