山梨県協 労働大学峡東講座開催中

20161020_182849_r山梨県協では、今、労働大学峡東講座が開催中です。10月20日第1回「労働者のものの見方考え方」と題して、丸山和彦山梨県協会長が熱のこもった講演を行いました。参加者は31名です。地元自治労の青年部、山教組の青年部の若い組合員は丸山講師の労働者としての生きざまの語りに真剣に耳を傾けていました。

「私は1935年生まれで今年で81歳になります。私は農家の長男として生まれました。家は小作農ですから5公5民の厳しい生活でした。小さい時から地主と小作農という階級関係を見てきました。戦前の「ものの見方考え方」は支配者階級の思想で教育され支配されていました。戦後の学校教育は変わり、主権者は国民だとなります。私は労働者として労働力を売り賃金で労働力の再生産を42年間行ってきました。」「すべてのものは変化する。社会は原始共産制社会から奴隷制、封建制、そして現在の資本主義社会へと変化してきました。この変化は、その社会の内部に矛盾が発生するから新しい社会への変化として現れます。人間は道具を使い自然に働きかけます。つまり労働によって生産が行われます。この労働によって生産が行わる人と人との関係を生産関係と言います。生産力が大きくなるとこの生産関係と矛盾し階級闘争が起き新しい社会が生まれます。社会の土台は経済であり、その上に政治、法律、文化、哲学があります。」「人間労働は必要なもの以上を生産し、新しい価値を生み出します。それによって社会は発展してきました。今日の資本主義社会は、資本家は労働者を雇い賃金を払って剰余価値を得ます。労働者は労働力を売り、それが賃金となって、生活資材を買って明日働くために労働力を再生産します。社会の生産物はすべて労働者が作ったものです。労働者が社会の主人公なのです」

11月10日の第4回目講座は、「労働者の権利を考える」と題して、N関労東委員長の奥山信義さんが講師です。第5回は参加者みんなで職場の話を交し合う「職場交流」、第6回は「今日の情勢と私たちの課題」講師は滝野忠さんです。

11月24日(木) 11月17日(木) 11月10日(木) 11月2日(水) 10月27日(木) 10月20日(木) 日 程
今日の情勢と私たちの課題 職場交流(労働者の権利とは何か) 労働者の権利を考える 自治体問題を考える 教育問題を考える 労働者の物の見方・考え方 テーマ
「社会通信」編集長 滝野 忠 参加者交流 東日本NTT関連合同労働組合委員長

奥山 信義

自治労山梨県本部 山教組東山支部 労大まなぶ友の会山梨県協会長

丸山 和彦

講 師
2016/11/05