第30回全国交流集会

第30回全国交流集会全体集約
              副会長 吉田英和
                      

集会参加者のみなさん二日間の交流、大変お疲れさまでした。冒頭に、まだ任務は残っていますが、第30回全国交流集会を成功に導いていただいた四国ブロック現地実行委員会の皆さん、本当にありがとうございました。ねぎらいの拍手をお願いいたします。
中国に「10年偉大なり、20年畏るべし、30年歴史になる」ということわざがあります。皆さんは歴史の目撃者になりました。これからも共に歴史を刻んでいきましょう。
さて今集会には5ブロック17県協155人の仲間が集まりました。25歳から83歳の仲間が、膝を突き合わせて分散会討論ができる組織は私たちまなぶ友の会以外にはありません。
参加者の平均年齢は65歳。70歳以上が49%、60歳代が33%、50歳代以下が18%でした。この数字の意味するもの、受け取り方は様々あると思いますが、私は「学習一生・闘い一生」を貫いている仲間がまなぶ友の会には大勢いるということだと考えます。
若者は退職してもなお労働運動を続けてきている先輩に学ぼうとしています。先輩たちもまた若者たちに学ぼうとしています。
労働運動を継続できる原動力は何なのかを、皆さんは分散会の討論の中で気がつき、また再確認したのではないでしょうか。
友の会活動報告書の1は「労働者として人間として、生活苦、資本への怒りなど、どう生きようとしていますか」でした。
この項目で多く出された報告は、「物価高・コメの高騰」によって生活が苦しくなっているということでした。年金受給者はもちろんですが、低賃金で働かされている状況では、急激な物価高騰は相対的な年金引き下げ、相対的な賃金カットであります。健康で生活していくことができない、生命の危機です。「貯金を切り崩さないと年金だけでは生活できない」という実態が報告されました。
農協労働者からは「協同組合の本分である『非営利・相互扶助』の理念を実現するために運動を展開していく。」という決意もありました。
また「定年延長によって賃金が半額になった。」「役職定年で30%賃金が下がる。」「同じ仕事をしているのにおかしいではないか。」「将来設計が崩れた。」と多くの怒りが出される一方で、「一生懸命働いてきても年金は雀の涙、政治がおかしいと思うが、諦めが優先してしまう。」という弱さ・本音も出されました。
そこで友の会活動報告書の2、「自分にとって第一学習会やまなぶ学習会はどういう存在になっていますか」です。
単位友の会・第一学習会が自分の拠り所となっているという意見が本当に多くありました。ではなぜ拠り所となっているかです。
信頼を積み上げてきた仲間たちで行う相互討論、何でも言い合い、言うだけでなくアドバイスや、ときには共に闘ってくれていることにより、会員にとって、なくてはならい友の会になっているのです。
「怒りを持って一人で頑張り続けられないから友の会がある。」「働き続けてこられたのも友の会のおかげだ。」「人間性の回復ができる場所になっている。」「第一学習会に行くことが楽しい。」「報道では隠されている真相や真実をが『月刊まなぶ』や相互討論によって理解できようになった。」
そんな私たちにとって大事な、この友の会運動を何とか次世代の若い仲間につなげていきたいという必要性も感じ、行動に取り掛かっている仲間もいます。
まさに須藤会長がいう「走れば回る風車」、私が三池友の会の川野房雄さんから教えていただいた「展望は取り組み次第」です。
県協連への要望については、「6ブロック統一に向けて、責任者任せにせず前進させていこう。」「思想の違いで別れたと認識しているが、統一は大事なことであるので全国的に話をするべき」という前向きな意見が出されました。
今集会での討論は、これまでの友の会運動の中間総括であり、これからの友の会運動の方針が示されたものでなかったでしょうか。そうであると確信し、第30回全交流集会の集約とします。


 第30回全国交流集会アピール

全国から結集された、まなぶの仲間のみなさん!

私たちは、6月7日から8日にかけて、香川県高松市・ホテルマリンパレスさぬきで第30回全国交流集会を「学習 反合理化 社会主義」の基調のもとに、四つの課題を三つにまなぶ大衆学習運動の中間総括の場として開催し、学習と交流を深めてきました。厳しい資本主義の攻撃のなか、5ブロック17県協から155人の仲間が結集したことを、共に喜び合いたいと思います。

 アメリカでのトランプ大統領の返り咲きや、ヨーロッパでの極右政党の躍進は、新自由主義で格差が拡大したことによって膨らんだ、多数の低所得者層が支持したことで生じました。仕事を奪われ、貧しいのは移民のせいであるという排外主義的な自国第一主義に扇動されたものです。日本においても、自民党政治が失墜しているなかで、野党共闘が各党の党利党略により思うように進まず、ナショナルセンターであるべき連合が自民党に媚びへつらい、追い込むことすらできていません。そのことで参政党などの極右政党が、国会だけでなく地方議会でも議席を伸ばしています。新自由主義の瓦解が始まり、資本主義社会が傾きかけているにもかかわらず、社会を変える原動力であるはずの労働者といえば、組織率が16・1%に追いやられています。「私たち労働者が社会の主人公なんだ」という階級意識をもった労働者を、職場や地域や家庭で生み出す、私たちは担い手であることを自覚して、まなぶ友の会運動=大衆学習運動を躊躇なく進めていく必要があります。

分散会討論と全体集会でのブロック代表・女性代表発言では、なくてはならないものになっている第一学習会、厳しい生活や職場での怒り、団結づくりの成果や課題、家族ぐるみのたたかいが報告されました。

文化交流会で「まなぶ合唱団」が発表した「原爆を許すまじ」「平和の火よ走れ」は、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への虐殺行為、ロシア・ウクライナ戦争などによって核戦争への危機が増すなかで、反核・反戦・平和の歌を讃岐平野に響かせました。東京の決意表明、四国のプロジェクターを使った石工の物語は、未来への展望が感じられました。

 労働大学まなぶ友の会の大衆学習運動は、家族・職場・地域、あらゆる単位で民主主義を確立する運動です。第一学習会での「なぜか、どうしてか、それでいいのか」の信頼関係による相互討論と『月刊まなぶ』を武器として、人間らしく生き続けていくために、弱さを強さに変え、民主主義を勝ち取り、社会を変える原動力になることを意思統一してきました。

今交流集会で出しあった成果と課題を、担い手である集会参加者と全国のまなぶ友の会の仲間と確認し合い、「一歩踏み出す勇気と行動」によって、今年より成長した自分ともう一人の仲間とともに、来年6月13日から14日に東京都北区・北とぴあで開催される、第31回全国交流集会での再会を固く約束し合い、全国の仲間へのアピールとします。

2025年6月8日
『全協』再建をめざす労働大学まなぶ友の会県協連絡会議 第30回全国交流集会
第30回全国交流集会開催要項(案)

※ 今集会は、宿泊ホテルが2ヵ所になります。足腰が弱っていて、移動するのが大変な方は全体会場と同じホテルに宿泊できるように部屋割を作りますので、希望者は参加者名簿の備考欄に記載してください。

Ⅰ 日時:6月7日(土)13時~6月8日(日)11時
6月7日 12:00~13:00 受付
     13:00~      開会集会
15:00~17:30 分散会
18:00~19:00 夕食
19:10~21:00 文化交流会
6月8日  8:30~10:40 閉会集会

場所: ホテルマリンパレスさぬき/香川県高松市福岡町2-3-4
ホテルパールガーデン/香川県高松市福岡町2-2-1

参加費:20,000円

Ⅱ 集会参加者数集約(4月30日現在)
 (  )県協(   )人

Ⅲ 任務分担
 〇分散会数 … 30分散会の座長は、全国運営委員+各ブロック5名選出
  東京ブロック …
  関東ブロック …
  四国ブロック …

Ⅳ ブロック代表発言
  関東(コロニー友の会 猪野治郎さん)東京(あらぐさ友の会 長岡壽さん)
四国(香川県協 林 英治さん)近畿(       )
  女性代表発言/四国(香川県協 竹内千代子さん)

Ⅴ 文化発表
  合唱団:課題曲(原爆ゆるすまじ)(平和の火よ走れ)
  ブロック発表:四国(    )東京(    )

Ⅵ 活動報告書、集会アンケート … 別紙

Ⅶ 物故会員の把握(別紙) … 
 

第30回全国交流集会基調(案)

 ホテル館内案内図
現地実行委員会ニュース

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