まず自ら動こう、一歩前へ!
労働大学まなぶ友の会県協連絡会議
会 長 須藤 行彦
コロナ禍の中、「走れば回る風車」を少し深く考えてみましょう。
風が吹けば風車はクルクルと気持ちよく回ります。風が止まれば回りません。風が吹くのを待つのか、風よ吹け~と祈るのか、自ら走るのか、人によって違います。中には、風車が欠陥だと言って捨てる人もいるかも知れません。走れば回ることに気が付かない人もいます。気が付いても動かない人もいるでしょう。非常に簡単なことでも、当たり前だと思っていることも、必ずしもみんなのものになっていないこともあります。
三池闘争で学んだことは、資本に対する怒りです。仲間意識、家族ぐるみ、労働者意識に目覚めた組織的団結です。労働者として生きることに誇りを持っていることです。資本主義社会である限り、労働者階級として、たたかい続けるしかありません。その思いは、具体的な経験と学習に裏打ちされた実践の積み重ねです。
資本は、このような考え方を危険視し、生産疎外者として弾圧・排除しようとしました。三池の労働者は、ただ、人間らしく働き続け、生き続けられることを要求しただけです。
発展は対立物の「闘争」である、と言います。何が問題なのか、その原因と結果、解決方法はどこにあるのか、その本質は何なのか、話し合ってみると、いろんな感想と意見が出てきます。学習と相互討論です。そこに「自己」運動の源泉があります。牛歩でも前進です。「走れば回る風車」です。