2月23日、中央講座が開催されました。テキストは、「社会を変える、自分を変える」です。今回は、第2部門 経済学 第1編 資本論 第1部 資本の生産課程 を学習しました。レポーターは四国ブロックの若い仲間が担い、活発な討論が行われました。
坂牛学長は、元気な姿を見せて、受講者にやさしく助言を与えていました。
学長挨拶 要旨
前回、4層構造で勉強したとおり、経済が土台であるが、上部構造の国家は経済に大きな影響を与える。帝国主義段階では、国家が重要な役割を果たした。自由経済だけでは市場開拓ができず、国家が介入し軍事力を背景に植民地を作り市場を開拓した。戦後、国家独占資本主義が1973年に崩壊し、変動相場制となって新自由主義、目標のない大航海に突入した。非常に危険な状態だ。世界の総生産は緩やかに下がっている。特に、リーマンショック後は急落し新興国の成長も止まる。
そういう中で、現在の日本がある。国家間の貧富の格差、国内の貧富の格差の拡大は深刻である。安倍政権はアベノミクスと言って経済成長をめざすが、今、物を作っても売れない。日本の企業は拠点を海外に移している。空洞化だ。国内の労働者の賃金は安く、物を作っても売れない。「労働者の賃金を上げろ」と安倍首相はいうが、それは労働者の賃金を上げて購買力を上げないと物が売れないからだ。
特定秘密保護法、憲法改悪の動きなど非常に危険な情勢にある。第2次世界大戦前、3S、セックス、スポーツ、スクリーンと言われて大衆の意識が間違った方向へ導かれた。今の日本のマスコミも同じような状況にある。
こういう現状の中で、我々は何をなすべきか、まなぶことが大事だ。
第二部門 経済学 第一篇 資本論 序章
第一部・資本の生産過程
第一章 商品
第二章 資本
第三章 剰余価値
宿題「資本と労働力の関係について述べよ」