第28回全国交流集会 2023年6月10日 北とぴあ | ||
第28回全国交流集会が開催されました | ||
須藤県協連会長あいさつ 大衆学習運動の真髄は、学習と相互討論 会長 須藤行彦 やっと開催できた全国交流集会 全国から各地から困難を乗り越えて参加された皆さんに、心より敬意を表します。 3年間、コロナ感染拡大で全国交流集会が直前になって中止せざる負えない年が続きました。それぞれのブロックで現地実行委員会を組織し、参加体制に向けて汗を流し、ニュースも発行し万全を期して努力してきました。しかし、叶わず、やっと4年目を迎え、東京で第28回全国交流集会を開催することが出来たことを喜びあいたいと思います。 この間も、全国各地で工夫をしながら「まなぶ第一学習会」を絶やすことなく学習を積重ねてきた皆さんに心より敬意を表します。改めて相互討論で鍛え上げられた仲間一人一人の労働者の誇りと成長を感じています。ありがとうございます。 さて、昨年2月にロシアによるウクライナへの侵略戦争は、世界的なエネルギー危機、食糧危機、安全性の危機を拡大し、大きく戦争への反動的流れを作り出しています。 平和の名のもとに、軍備増強と産軍複合体の強化、「連合」をもまきこみ、政財官学の一体化した戦時体制へと突き進んでいます。 岸田自公政権は、日本国憲法を足蹴りにしながら、「法の支配」を強調して、軍国日本へと突き進んでいます。 最近、アメリカ・タイム誌の表紙に岸田首相「かつて平和主義だった日本を軍事大国に変えようとしている」と、的を得た指摘で掲載され、日本政府があわてて圧力をかけて、文面を変更させています。岸田自公政権の本質を見抜き、平和と民主主義の危機を打ち砕かなければなりません。 詳しい情勢報告は「基調」に譲ります。 大衆学習運動は、学習と相互討論 まなぶ友の会運動とは、自主的、大衆的な学習運動の組織であり、社会主義運動、労働運動の強化をとおして、日本における社会主義社会の実現を目的とした運動である、と位置づけてきました。いわば、階級闘争前進への基盤づくり、土壌づくりであり人間性回復のたたかいです。具体的には、日常的に学習と相互討論にとりくむ仲間づくりの組織が、単位友の会です。したがって、単位友の会は、友の会運動の基礎組織になります。 もっと平たく言えば、労働者としての自覚に目覚める運動であり、労働者として生きることに誇りを持てる人間になろうということです。これが大衆学習運動です。 その中身は、「学習と相互討論」です。相互討論は、人の意見を尊重し、自分自身の意見・考えを出し合うことによって、お互いの理解を高めあっていくものです。 新しい発見も生まれます。一歩踏み出す勇気と行動は、必ず空気を変え仲間の心をつかむ力になります。お互いを認め合うということは、信頼し合うということです。 そこに人はつながり、心と心が結び合い、組織が生まれます。「自分の頭で考える」ということが、成長への過程になります。「組織づくりは人づくり」と言われています。 資本や支配階級が最も恐れるのが、労働者が集まって「相互討論」することです。職場の問題を話し合うことを資本は危険視しています。労働者の権利意識や問題意識を持つことに対して、生産阻害者のレッテルをはって、圧力をかけてきます。資本の攻撃の的は、間違いなく、労働者思想の排除・根絶、この一点にあると言っても過言ではありません。 第一学習会は、小さな団結づくり 『月刊まなぶ』3000部拡大運動は、資本に対する怒りを組織する運動です。少しの勇気と本気度が問われています。みんなで取り組む継続的な課題であり目標でもあります.あらためて内外の五人組運動、日常的な世話役活動、人間関係づくり、相互討論の重要性を再認識することが大切です。 私たちの構えは、徹頭徹尾「仲間にまなぶ」という姿勢、日常的活動が基本です。いわば、仲間の悩みや苦しみ、苦情や怒りの声を粘り強く聞くことから、具体的な課題が明らかになってきます。 その為にも、お互いの近況報告の継続性を、もっと重視する必要性があります。仲間を思いやる気持ち、仲間にまなぶ姿勢、そこに信頼し合える人間関係が生まれます。 私たちは、県協や地区協、単位友の会の「長期方針」という積み上げの運動、この上に立って一人ひとりの年間方針をつくり、具体的な運動をそれに基づいて進めていきます。 この具体的な課題が、第一学習会で検証・討論されているか、信頼関係に裏打ちされた相互討論が保障されているのか、さらに、具体的に踏み込んだ討論にまでなっているのかということです。 組織的な運動とは、丁寧な総括運動を繰り返し積み上げていくことです。「方針の実践は、総括の歴史である」(灰原茂雄)と言われています。当然のこととして、方針のないところには総括もできません。正しい方針は、正しい総括から生まれてきます。これが積み上げの運動です。 私たちが目指すもの、労働者の世界観 私たち、まなぶ友の会運動では、「四つの課題を三つにまなぶ」大衆学習運動を基調としています。これを換言すれば、労働者は唯物史観と『資本論』に学び、労働者階級の歴史的使命を自覚し、科学的社会主義に不動の確信をもって生き抜く人間になろう、ということです。 歴史をつくるのは人間です。人間の歴史には、発展の法則があります。資本主義の経済的運動法則に添ってのみ、歴史がつくられるのです。「理論なき実践は盲目である」とも言われます。「理論の武器をみがく」日常的な学習運動が最も大切です。 つまり、友の会運動とは、資本主義的常識をいっぱい身につけた広範な大衆を組織するなかで、その思想を、生き方を変えていく運動と言えます。 亀の一歩一歩の前進です。「学ぶことは闘いである」とは、こういうことです。この思いを継続発展させるためにも、家族ぐるみのたたかい、取り組みがきわめて重要です。 なくてはならない、家族ぐるみ 『月刊まなぶ』の思想的背景は、三池・安保のたたかいの中で生まれ、階級および階級闘争をまなぶ労働者の本として、成長してきました。三池のたたかいで欠かせないのが、三池労働者運動を進める中での総括として導き出された「家族ぐるみ」のたたかいです。 「家族ぐるみ」は、労働者が人間らしく働きつづけ生きつづけるために不可欠な、家庭の民主化という問題であり、団結の問題でもあり、労働者運動の基本的な課題ではないか、との理解が深まりつつあります。 特に資本への怒りを労働者階級として組織し、たたかうかぎり「家族ぐるみ」を抜きにしては、長期にたたかい続けることは困難です。同じ方向へ向かう構えがあってこそ、たたかいつづけることができるのです。そのためにも、家族みんなが本音を出し合える話し合いの場をどうつくっていくのか、お互いを認め合い、理解し合い、力を合わせ、一歩前へ歩みだす力をどうつくっていくかということが大切です。「家族ぐるみ」の運動が大衆学習運動にはなくてはならない運動だということです。 私たちの構えは、大衆路線 三池の長期抵抗大衆路線を一言でいうならば、「たたかいの中で組織する」ということだと言われています。自らがたたかいの中に身を置く構えなくしては、非常に困難な問題です。「大衆路線」の構築を通してのみ、社会変革を実現する道であり、大衆路線を通して大衆運動に転嫁することが、労働者運動にとって大切な「宝」です。 私たちの運動は、指令・指示の運動ではなく、真実に対する謙虚さと自己批判精神をもって、自らつくりだす運動です。しっかりと根を伸ばし、根を張り仲間を組織することです。労働者の唯一の力は、組織的な力、組織的な団結力以外にありません。 信頼関係のないところには、組織づくりは難しいということです。「組織づくりは連絡から」と言われます。連絡のないところに組織は生まれません。人と人とのつながりがあって社会はなりたっています。「走れば回る風車」といいます。風がなければ自らが走ることです。問題は、困難な時こそ私たちの構えが問われているのです。 今回は一日だけの交流会ですが、全国の仲間と再会できたことを喜びあい、一歩前進の足掛かりにしたいと思います。ありがとうございます。 |
||
日程・会場決まる 4年ぶり一日開催で | ||
|
||
JR王子駅下車北口より徒歩2分 東京駅から約25分 |
||
翌06月11日は 労大再建20周年記念集会 |
||
第28回全国交流集会 東京現地実行委員会ニュース「ほくとぴあ」№2 | ||
第28回全国交流集会 東京現地実行委員会ニュース「ほくとぴあ」№3 | ||
第28回全国交流集会 東京現地実行委員会ニュース「ほくとぴあ」№4 | ||